パチンコ・パチスロ人口、活動回数、費用、市場の推移
パチンコ・パチスロ人口の推移
2007年現在パチンコ、パチスロの遊技者人口は減少の一途を辿っています。
1994年頃は、団塊世代によるパチンコ、パチスロ人気が爆発し、3000万人近くいたパチンコ、パチスロ人口が、 それ以降減少し続け2007年現在では、2000万人を下回ってしまいました。
そして、今後の予想は総人口の減少や子高齢化の影響、団塊世代が退職する事によるパチンコパチスロ離れにより、 2010年には1440万人、2020年には1130万人にまで減少すると分析されています。
参加人口 | |||||||
1992 | 1993 | 1994 | 1995 | 1996 | 1997 | 1998 | |
参加人口 (万人) |
2860 | 2870 | 2930 | 2900 | 2760 | 2310 | 1980 |
前年比 (万人) |
- | 10 | 60 | -30 | -140 | -450 | -330 |
参加人口 | |||||||
1999 | 2000 | 2001 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 | |
参加人口 (万人) |
1860 | 2020 | 1930 | 2170 | 1740 | 1790 | 1710 |
前年比 (万人) |
-120 | 160 | -90 | 240 | -430 | 50 | -80 |
パチンコ・パチスロ活動回数の推移
遊技者1人の年間のパチンコ、パチスロの活動回数(遊技日数)は、25回前後で大きな変化はありません。
25回ということは大体1ヶ月に2回程度パチンコ、パチスロをしていると言うことになります。
ただし、今後4号機が無くなり、5号機中心になった場合、パチスロ人口が減少することで、 活動回数のデータにも影響が出てくる可能性があります。
平均活動回数 | |||||||
1992 | 1993 | 1994 | 1995 | 1996 | 1997 | 1998 | |
年間平均活動回数 (回/年) |
25.7 | 25.1 | 23.4 | 23.7 | 22.5 | 23.3 | 25.5 |
平均活動回数 | |||||||
1999 | 2000 | 2001 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 | |
年間平均活動回数 (回/年) |
24.6 | 23.9 | 25.6 | 25.5 | 26.8 | 27.5 | 23.6 |
パチンコ・パチスロ年間平均費用の推移
遊技者の年間算出費用は10年前に比べ増加傾向にあります。
増加の原因は多数ありますが、パチスロの射幸性がAT機の普及により2000年頃から煽られたことや、 パチンコの規制が変わり、新基準機が射幸性の高いものになってしまったことがあげられます。
そしてこの推移から一人の月平均費用は1万円程度使っている計算になります。
これは重要なデータですが、負け続けている人は月の負けが1万円以上であることが多いと思います。 10万円を超えることも珍しくないでしょう。では、なぜ平均は1万円程度なのでしょう。 これこそが、つまりは勝ち続けている人がいるということです。 大体、8割りの人が負けていて、残り2割の勝ち組にお金を払っているという感じです。
今後5号機が普及することでどうなるかですが、5号機は射幸心を煽らない、負ける額と勝つ額が少なくなる、 つまり、遊びやすくなることが目的ですので、それほど大幅な変化は無いと思われます。
平均費用 | ||||||
1992 | 1993 | 1994 | 1995 | 1996 | 1997 | 1998 |
年間平均費用 (千円) |
80.1 | 83.5 | 87.3 | 85.2 | 93.2 | 101.8 |
平均費用 | |||||||
1999 | 2000 | 2001 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 | |
年間平均費用 (千円) |
83.4 | 88.2 | 84.7 | 107.2 | 112.8 | 111.0 | 103.2 |
パチンコ・パチスロ市場(売り上げ)の推移
パチンコ、パチスロの市場全体としての売り上げは、大体30兆円前後で横ばいです。
これはファン人口は減少していますが、1人辺りの支出が増えているため、全体として同じぐらいになっています。
この辺りは今後パチスロ4号機がなくなり5号機のみになっていく2007年以降動きがあるかもしれません。
市場(売り上げ) | |||||||
1992 | 1993 | 1994 | 1995 | 1996 | 1997 | 1998 | |
市場(貸玉料) (千億円) |
263.2 | 274.2 | 304.7 | 309.0 | 300.6 | 284.2 | 280.5 |
市場前年比 (千億円) |
- | 11.0 | 30.5 | 4.3 | -8.4 | -16.4 | -3.7 |
市場(売り上げ) | |||||||
1999 | 2000 | 2001 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 | |
市場(貸玉料) (千億円) |
284.6 | 286.9 | 278.0 | 292.2 | 296.3 | 294.8 | 287.4 |
市場前年比 (千億円) |
4.1 | 2.3 | -8.9 | 14.2 | 4.1 | -1.5 | -7.4 |
財団法人 社会経済生産性本部レジャー白書より
まとめ
今まではパチンコ、パチスロ市場はかなりの規模のマーケットとなっていました。市場規模は大きく、 またバブルが弾けてもそれほど影響が無かった、安定した市場にもなっていました。
ただ、ここ数年で団塊世代の退職や、規制変更、少子化等の影響があり、市場規模が減少していっています。
1万8000軒を越えていたパチンコパチスロホールも今では1万5000軒程度になっています。 そのため、ホール関係者は生き残りをかけている状態です。
ホール関係者、ユーザ共にパチンコ、パチスロ人気を以前のようにどう活気付いたものにするか試行錯誤する時代になってきているのかも知れません。