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パチスロの歴史(2) 4号機から5号機

 ここでは、4号機以降についてまとめていきます。






4号機の登場(1992年から2005年)



4号機が登場(1992年)


 そして、3号機の裏モノが撤去されるタイミングで、4号機が投入されます。

 4号機の主な検定内容は以下のようになりました。

 3号機から4号機の変更も主に射幸性が低くなるように改定されました。

 また、これまでは1メーカの投入機種数に制限がありましたが、今回の改定で制限がなくなりました。(4号機が長く続いた要因の1つだと思います)

 また、ボーナスが固定方式から期待値方式を採用する機種が増えるようになりました。

 そして、この頃からリーチ目によるボーナス告知を採用する機種が多数登場するようになります。

 そして、小役フラグの持ち越し禁止により、小役をそろえるための目押しが必要となり、DDT打法KKK打法という用語が使われ出すようになります。

 また、リプレイ機能は順押しでは100%取りこぼさないことから、JACIN時にも使われるようになります。 そして、逆に逆押しすることでリプレイ(JACIN)を強制的にはずし、獲得枚数を降らすリプレイはずしという用語が使われ出すようにもなります。

 そしてこの頃から裏モノに関しては、警察による裏モノ摘発と、 また、裏モノにする必要がなくなるような規制の盲点をついた機種が次から次へと登場するようになり、 次第に姿を消していくようになります。



ニューパルサーが登場(1993年)- リーチ目ブーム


 この頃、当時のパチスロ業界では初の10万台オーバーの売上を記録した、ニューパルサーが山佐より登場します。

 最終的には22万台を売り上げ、2003年サミーより発売される北斗の拳に抜かれるまで実に10年間も記録を保持していました。

 北斗の拳は62万台まで記録を伸ばし、最終的にギネス申請をしますが、当時はパチスロ機自体が少なく、 ニューパルサーは全体の7割り程度ものシェアを占めていました。

 山佐自体は0号機の時代からパルサーシリーズ(「ビッグパルサー等」)を投入していましたが、ニューパルサーにて、 大量のリーチ目(1000通り以上)、ボーナス図柄にカエルを採用、初のFM音源を採用と、初心者から上級者まで楽しめるパチスロ機となり、 ホールに行けばニューパルサー、パチスロといえばニューパルサーと思えるぐらいの勢いでした。

 このような背景もありパルサーシリーズの勢いは、現在(2007年2月、4号機から5号機)でも根強い人気があるのかも知れません。



CT機能が登場(1998年)- CT機ブーム


 1998年サミーのウルトラマン倶楽部に搭載されたCT機能というのが、これ以降他の機種にも搭載されるようになります。

 CT機能とは、チャンレジタイムの略で、リールを目押ししてとめた場合、特定の小役が必ず揃う状態であるため、 規定枚数(チャレンジタイム終了枚数)以下の状態で、小役取得、小役はずしを繰り返すことで、メダルを減らさずに、 ボーナス抽選を受け続けられる機能です。

 規定枚数ぎりぎりの状態で小役はずしをする必要があり、目押しが必須となるため、事前のデータ解析が必要でしたが、 CT機能のおかげで、大量獲得できるようなりました。

 その後、アルゼのアステカ等では、目押しも楽になり、また、技術介入要素も盛り込まれ、 かなりのCTブームになりました。



液晶が登場(2000年)- 液晶ブーム


 2000年1月サミーのゲゲゲの鬼太郎にて初めて液晶画面が搭載されます。

 液晶画面とは、リールのほかに、小役ボーナス、その他イベントを液晶画面に表示させるシステムで、メイン基盤によるリール制御の他に、 液晶画面制御用にサブ基盤を搭載したことにより可能になりました。

 これ以前は、4リールや、ドット表示などが搭載されることがありましたが、このゲゲゲの鬼太郎を皮切りに、 液晶搭載パチスロが当たり前のようになっていきます。

 液晶自体はすでにパチンコで搭載されていましたが、こうした液晶演出により、これ以降のパチスロのゲーム性が格段に進化しました。

 また、こうした中、4.0号機では、ニューパルサーを始め、サンダーV等リーチ目多数の機種も多く登場しました。



4.1号機が登場(2000年)


 規制の解釈、規制の穴をつく方法で、次から次へと射幸性の高い機種が登場したことから、 日電協と加盟団体が自主的に規制を作ることにしました。

 4.1や4.5といった、小数点以下のバージョン変更は、法的な規制変更ではなく、業界による自主規制を現しています。

 自主規制の目的は、このままでは法的に規制が変更されて極端に射幸心が抑えられるし、 また、上から目をつけられてしまうから先行して自主的に規制しようという感じです。

 4.1号機では、射幸心を煽りすぎていると言う事で、完全確率をベースに自主規制を強化しました。

 ただ、実際には規制の拡大解釈により、大量獲得機マシンが数多く出現することになります。

 そして、規制緩和(解釈変更)によりBIG中の大量獲得や、大量獲得可能なAT機能が一大ブームとなります。また、ストック機能も少し遅れて出現します。



大花火が登場(2000年)- 大量獲得ブーム


 CT機能の許可後、規制の解釈変更により、さまざまな大量獲得機が登場していきます。

 規制の解釈変更とは、例えば出玉率に関しては、今まで完全獲得形式(小役の取りこぼしも取りこぼしていないとして、出玉率に反映)にしていたものを、 オヤジ打ち時(適当打ち)での小役取得時のみ出玉率に反映させると解釈したものです。

 これによって今までBIG400枚前後の獲得だったメダルが最大711枚程度獲得できる機種が登場してきました。

 そんな中で、アルゼの大花火はMAX711枚というBIG枚数と、3連ドンちゃんによる初心者にも簡単な目押しによる大量獲得可能な構成で、 大量獲得機の火付け役となりました。

(しむけんは、小役ゲーム1枚掛けによる理論上MAXの771枚が獲得できました)

 最終的に、吉宗では、711枚とストック機能の合成により、よりいっそうの大量獲得を実現することになります。



AT機能が登場(2000年)- AT機能ブーム


 2000年、サミーの「ゲゲゲの鬼太郎SP」にてAT機能が搭載されました。

 AT機能とは、アシストタイムの略で、通常は揃うことが難しい特定子役を、サブ基盤によりアシスト(押し順や、ナビ)することにより、 通常時に獲得できるようにした機能を言います。

 これは規制を拡大解釈したことで可能にした機能であり、保通協の検定では、オヤジ打ち時の、 メダル獲得数で、出玉率が制限されていたのをいいことに、メイン基盤はそのままに、サブ基盤で勝手にアシストする方法で、 その通りに打てば小役獲得が毎回可能といった画期的なものでした。

 ただし、AT機能による大量獲得を実現したのはこの少し後で、「ゲゲゲの鬼太郎SP」では、単に擬似連荘を演出する役割で搭載されていました。

 最終的にサミーの獣王にて、AT機能による大量獲得を実現させました。

 獣王では、サバンナチャンスというAT機能名称で、通常時にAT機能を発動させ、またその間は15枚役の小役が獲得可能となり、大量獲得を実現させました。

 サバンナチャンスはサバチャンという愛称で一大ブームを巻き起こしました。



ST機能が登場(2001年)- ST機能ブーム


 2001年、ネットの「ブラックジャック777」にてST機能が搭載されました。

 この機能は、内部的に当選したボーナスをその場で放出せずに一旦ストックし、特定のタイミングで放出する機能になります。

 そして、「ブラックジャック777」では、ボーナス突入後、ストックタイムというモードに移行し、 その間はメダルを減らさずにボーナスの抽選を受けることが可能になります。その間、若干メダルは増え続けます。

 そして、当選したボーナスはその場で放出せずに、ストックタイム終了の33G、もしくは777G後にまとめて排出されます。

 ただし、その間は逆押しの必要がありました。(逆押しすることでボーナスをストックしていました)

 その後、山佐の「スーパーリノ」で、ストックタイム時以外でボーナスをストックするサイレントストック機能を搭載します。

 サイレントストック機能は、ストックタイムのような特定のモード時ではなく、通常時にストックする機能を言います。

 そして、「スーパーリノ」ではボーナス放出条件が、規定RTの消化(ゲーム数消化)のみであったのに対して、 「キングパルサー」にて、「特定小役解除」や「特定小役連続成立解除」等複数のボーナス放出条件を追加することで、 次第にST機能の人気が爆裂していきます。

 最終的に、その後投入される4号機は、ほぼすべての機種でST機能が搭載されることになります。

 (4号機後期に出現し、爆発的な人気になる「北斗の拳」もストック機の代表的な機種です。)

 このように、4.1号機では、液晶、AT機能、ST機能等の搭載で、「獣王」や「キングパルサー」、「大花火」、「アステカ 」等数多くの名機が登場しました。

 そしてこの辺りから、爆裂を抑制するため自主規制により4.5号機となっていきます。



4.5号機が登場(2002年)


 4.5号機は主に4.1号機で射幸心を煽り過ぎたAT機能を抑える形で自主規制されました。

 そのため、AT機能が抑えられたことで、もう1つの大量獲得可能な機能、ST機能がブームになってきます。

 上記でも少し触れましたがST機能の解釈が拡大され、通常時にストックするようになり、また、放出条件が多岐に渡るようになったため、 連荘性が爆発するようになります。

 1G連やボーナス高確率当選状態を搭載する機種が当たり前のようになります。

 そして、最終的には、このストック機能をメインとしたモンスターマシン「北斗の拳」が登場することになります。

 4.5号機には、60万台以上を出荷し、ギネス申請中のマシン「北斗の拳」の他、 「吉宗」や「主役は銭形」等、ストック機能により爆裂する機種が複数登場しました。



検定取り消し(2003年)


 2003年、すでにホールに投入されていた4.1号機の「アラジンA」、「ミリオンゴッド」、「サラリーマン金太郎」が検定取り消しとなり、ホールから消えることになりました。

 これらは、AT機能により、1日打てば万枚越えが可能というよりも、一撃万枚越えが可能ということで、射幸心を煽る機種として、強制撤去されました。

 そして、このこともあり、より射幸性が高くならないよう、一日打っても万枚越えをしないよう自主規制した4.7号機が登場することになります。



4.7号機が登場(2004年)


 4.5号機ではストック機能により大量獲得可能だったため、2003年10月出玉率自体を抑えるよう自主規制されました。

 主な内容は一日で万枚オーバーしないような機種ということでしたが、このために機会割の低い機種が多く登場することになりました。

 そのため今まで4.5号機までの出玉性能に慣れてしまったユーザには物足りないと思える機種が多く登場しました。

 ただ、そんな中でも、設定6の機械割り120%越えの「おそ松くん2」や、設定看破可能な「秘宝伝」、ゲーム性の「俺の空」、 北斗の拳の続機種「北斗の拳SE」等、メーカ側もいろいろ試行錯誤しホールに機種を登場させました。

 ただ、全体的にはやはり出玉率が落ち、一撃万枚するようなことは極端に減ってしまいました。

 そして、ついにはお上からの命令で、ストック機能を中心として射幸心をよりあおらないよう規制が入りました。

 そして、2004年6月にて4号機の検定は終了してしまい、その後検定を通った機種は、5号機となっていきます。




5号機の登場(2005年から現在)



5号機が登場(2005年)


 2004年7月1日、規則改正が施行されました。

 内容については、4号機と5号機の比較や、 遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則 を参照してください。

 簡単には、短期間の出玉性能に規制が入ったことで、爆裂しないようになりました。

 初めてホールに設置された5号機は、2005年7月のSANKYOの「CRP花月伝説R」でした。

 しかもこれはパチスロではなく、パロットというものです。

 パロットとは、パチスロがメダルを用いてスロットするのに対して、パチンコ玉でスロットをするものです。

 そして、パチスロとしての初めて5号機は、2005年9月のビスティの「新世紀エヴァンゲリオン」となります。

 この「新世紀エヴァンゲリオン」を皮切りに、2007年現在数多くの5号機がホールに設置され続けています。



2007年以降は


 パチスロの歴史としてはひとまずここまでとなります。

 2007年現在、5号機はつまらないという意見が多くありますが、パチスロの歴史を考えると、 これからもメーカはいろいろ試行錯誤をしていくことだと思います。

 それは当たり前です。メーカは商売ですから売れる機種をホールに投入する必要があるのですから。

 そのため、ユーザ受けする機種を作ろうと日夜努力しています。

 また、お上は、規制緩和はしないと言っているようですが、パチスロ業界はかなりの経済効果をもたらしています。

 この辺りはパチンコ・パチスロ人口、活動回数、費用、市場の推移ページで詳しく紹介していますが、パチンコパチスロの年間市場は約30兆円、 パチンコパチスロ人口は1710万人と言われています。

 上も、そのような経済効果を減少させたくはありません。

 年間市場が極端に悪くなるようならば、規制改正がないとは言い切れません。案外6号機は早く出るかもしれません。

 また、5号機自体もメーカの努力で面白い機種が出るかもしれません。

 (現にすでにスパイダーマンでは、5号機でも機械割り115%越えをしていたりしています。)

 とにかく、5号機時代は始まったばかりです。ゆっくりと見守り、見据えていきたいと思います。

 パチスロの歴史については、ある程度5号機の歴史がたまってきた段階で更新したいと思います。


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