実践!パチスロ攻略
トップ > 情報 > パチスロ業界の低迷がもたらす影響は

パチスロ業界の低迷がもたらす影響は

 5号機時代を迎え2008年パチスロ業界は低迷の一途を辿っています。(その変わりパチンコは繁盛していますが)

 そこで、ここではパチスロ業界が低迷する個によって起こっている影響をメーカの視点を中心に紹介していきます。

 この情報は実践!パチスロ攻略メルマガ(2008年01月20日号:008号)実践!パチスロ攻略メルマガ(2008年02月03日号:010号)実践!パチスロ攻略メルマガ(2008年02月17日号:011号)実践!パチスロ攻略メルマガ(2008年03月02日号:012号)に紹介した内容です。






パチスロ業界の低迷がもたらす影響は



パチンコ、パチスロの筐体を支えるメーカー


パチンコ、パチスロの筐体は年々高価になってきています。今まで4号機では1日10万以上負けるユーザも多く、ホールとしてもかなり回収することができていたため、新台を次々と入れることができました。

しかし、現在5号機になり1日10万以上負けるユーザが極端に減ったこともあり、ホールは新台入れ替えにおける予算を取ることが難しくなってきました。


パチンコ、パチスロ機は1台20万円から50万円程度はします。


特にここ何年かは画面が液晶になり、周りに多くのLEDを使うことになり、演出も多岐にわたる為、40万円、50万円の機種が多く登場しています。

この筐体を作っている(考えている)のは、各パチンコパチスロメーカですが、実際筐体に使用している部品は、多くの大手電子家電メーカーが納品しています。


例えば「液晶パネル」。

この部分は、液晶のシャープと言われているシャープがシェア70%程度を納品し、残りの30%強が、エプソンイメージングデバイスや日立ディスプレイズ、東芝、韓国サムスン電子や韓国LG電子といった、現在大型デジタルテレビを製造している大手家電メーカがその大半を占めています。


また、「LED」では、スタンレー電気が約50%を占め、その他日亜化学工業、シャープ等のLEDを使用しています。


「スピーカーや音源や映像用の半導体」では、その業界ではまず名前が挙がるヤマハが多くを占めています。


また、パチンコでは「パチンコ玉を数えるセンサー」、「パチンコ機専用のカギ」、「電源やボタン類」は、オムロンの部品を多く使用しています。


その他「半導体」では、NECエレクトロニクスやエルイーテック、ルネサステクノロジーの製品を使用しています。


「セキュリティー」や「音響設備」では日本ビクターや松下電器産業のを使用することが多くなっています。


これら大手企業の多くが今や30兆円規模の産業となったパチンコ、パチスロの筐体に関わっています。

そして、これら企業に対して現在のパチスロ人口の減少が影響していることも確かです。


パチスロ人口の減少から、ホールとして利益が確保できなくなり、そのため新台を入れることができなくなり、筐体が売れなくなり、各メーカーにも発注がこなくなります。

そのため、上記のような大手企業の業績も悪くなってくるといった悪循環に陥っています。


今後日本の景気が良くなるためには、パチンコパチスロの景気も良くする必要が多分に多く必要だと思います。



パチンコパチスロ業界の低迷がもたらす影響は


現在はパチンコ、パチスロに対して規制強化が加わったことの影響から、去年辺りから特に客離れに拍車がかかり、パチンコパチスロ業界は低迷の一途を辿っています。


パチンコ、パチスロ店舗は現在、去年10月までに組合員の1038店舗が廃業、92店舗が休業に追い込まれているそうです。

そして、今後多くの店舗で売り上げが半分程度に落ち込むと予想されています。


そして、この影響はパチンコ業界だけでなく、それを取り巻く多くの業界に影響を与えています。


例えばオムロン(子会社オムロンアミューズメント)です。


オムロンアミューズメントはパチンコ向けに特化したオムロンの子会社で、パチンコ機のセンサーやカギ、電源、ボタン類等の部品を提供しています。

特にパチンコ玉を数えるセンサーではその約7割を、また不正改造ができないようにするために使われているパチンコの機のカギはほぼシェアを独占しています。


そんなオムロンアミューズメントは、通期ベースで売上高が期初の計画より2〜3割減少し、200億円程度になるということです。

そして利益面での影響は売上高以上に大きく、電子部品事業全体の営業利益率は10%に満たないが、パチンコ機関連向け電子事業部品事業の営業利益率は20%以上あると推測されています。

そして、そうであれば電子部品事業の利益の約3割を稼ぎ出している部分に影響があることになるそうです。


また、この他としてはシャープも同様です。


シャープはパチンコ液晶で約7割のシェアがあり、シャープではパチンコ機向けの液晶パネルの売上高は推定で年間400〜500億円で、カーナビゲーション向け液晶パネルに匹敵する規模があり、営業利益率は15%程度もあるということです。

シャープではこの部分に影響が出てくることになります。


この他多くのパチンコパチスロ部品を提供している企業に影響を与えていますが、もちろんパチンコ店舗自体にも直接影響は出ています。


去年4月には、関東や東北で41店舗を展開し、全国6位の売上高を誇っていた大手パチンコ店の「ダイエー」が600億円の負債を抱えて民事再生法の適用を申請しました。



パチンコ大手ダイエーが民事再生法の適用を申請


「ダイエー」は全国6位の売上高を誇っていた大手パチンコ店で、600億円の負債を抱えて民事再生法の適用を申請しました。


パチンコ業界向けの融資に積極的な企業は「御三家」と呼ばれ、オリックス、三井住友銀行、新生銀行の3社があります。


そして、2007年4月、民事再生法の適用を申請したダイエーの債権者リストにも債権額1位でダイエー・ホール・ビジネス(新生銀行)が178億1600万円で、2位にオリックスが34億9200万円で、5位に三井住友銀行が15億3900円で名を連ねています。


ダイエーの破綻はこのような金融機関はもちろんそれ以外の上場企業の業績も直撃し、例えば30億円を越える4位の債権額があったキューコーリースは、ダイエー破綻に関連して2007年3月決算には損失を計上しました。

そして親会社の九電工は、リース資産処分損失24億7700万円を引き当てるなどしたため、最終的に赤字となりました。


また、ダイエー破綻をはじめ、このようなパチスロ業界の低迷は地方銀行などの地域金融機関にも深刻な問題として影響を及ぼしています。


パチンコ業界は10年おきに浮き沈みがあると言われているため、長い目で見れば今後状況がよくなっていくと言われていますが、今日のパチンコ業界の低迷が長引くようだと、貸し倒れが続出し、新たな不良債権問題に発展していく可能性もあります。


そんな訳で、早い段階で規制緩和してはと思いますがどうなのでしょう。


ちなみに、パチンコ大手ダイエーの再生計画は、2007年12月5日債権者の圧倒的多数の賛成を得て可決され、民事再生手続きを無事終結しました。



5号機問題


セガとサミーが経営統合したセガサミーは、2007年9月の中間決算で初の赤字となり、その額は43億円といわれています。

また、パチンコ店運営用の情報システムを製造しているダイコク電機も9億円の営業赤字となり、またSANKYOの営業利益は前年同期比31.8%減の249億円と、パチンコ業界全体が大きく傾いています。


そしてメーカーの業績悪化は販売低迷によるものといわれ、パチンコ店自体も2007年11月までに128軒が倒産しており、2006年末で1万4674軒あるパチンコ店も1万を割るのではないかと言われています。


このようにパチンコ業界が大打撃を受けている原因の1つに「5号機問題」があります。


5号機問題とは2004年7月、警察庁が射幸性の高い機種の開発を抑制するために、パチンコパチスロ機開発の規制を改正し、それにそった機種を登場させたことによる業界全体の低迷の問題を言います。

その規制では事実上2007年9月末までに、パチスロ機はすべて射幸性の低い機種に置き換える必要が示されました。


ところで射幸性とは、運や偶然を当てにして利益を得ようとすることを射幸心と言い、この射幸心の強さを射幸性といいます。

射幸性の高い台とは、なかなか当たらないけど、当たると大儲けできるという、ハイリスクハイリターン型の機種を言います。


例えば2001年では、「獣王」や「ミリオンゴット」等のパチスロ機は、1日で150万くらい稼げることもあり、1時間でも10万円くらい出たりしました。


確かにこの頃は業界関係者も異常な状態だったと言っていますが、この射幸性の高さのため、ギャンブル性が高くなり、その結果借金をして打つヘビーユーザーが増え、自己破産するユーザが後を立たなくなったこともあり、警察庁が規制の強化を行ったと言われています。


この規制改正の最も大きな内容は、短時間当たりの出玉性能が抑えられたことにあります。


今までは、6000回転での出玉に制限は無かったのに、そこに最大150%未満や、400回転の出玉にも制限がかかったことにより、1時間打っても数万円しか出ないようになりました。


この辺りの4号機と5号機の違いは以下を参照してください。

4号機と5号機の比較(1)


そして、このように射幸性が抑えられた5号機は、ヘビーユーザには受け入れられず、今までパチンコ以上に射幸性が高いパチスロ機の収益に依存していた店の多くが大打撃を受けてしまいました。


そして、完全5号機に移行した2008年現在、一昔前に比べ劇的にパチスロ人口は減ってしまっています。

しかし、光明としては、前評判よりかはパチスロユーザが減っていないということも事実です。


これにはパチスロメーカ各社がいろいろと興味を引くゲーム性を搭載した機種を登場させ、また、ホールもいろいろなイベント等を行い努力しているためだと思われます。


今はホールにとってもユーザにとっても辛い時期ではあるかもしれませんが、これからに繋がる確かな手ごたえがある時代でもあると思います。







トップ > 情報 > パチスロ業界の低迷がもたらす影響は

実践!パチスロ攻略
inserted by FC2 system